「料金未納」「法的手段取る」 ヤフー装う詐欺に注意消費者庁が注意喚起

» 2017年12月22日 16時34分 公開
[ITmedia]

 ヤフーを装った架空請求が多発しているとして、消費者庁が注意を呼び掛けている。不審な事業者がショートメッセージ(SMS)で「お客さまは1年間のヤフーのご利用に当たって、料金を○○万円滞納されています」などと消費者を脅し、インターネット通販(EC)サイトで使えるギフトカードでの支払いを求めてくるという。

photo ヤフーを装った架空請求が多発している

 消費者庁によると、SMSの内容は「未納料金を滞納しております。ご連絡なき場合は法的手続に移ります。ヤフー」「会員登録の未納料金が発生しております。本日中にご連絡がない場合、法的手続きに移行します。ヤフー」――などさまざま。

 使われている事業者の名称は、「ヤフー」「ヤフーサポートセンター」「ヤフージャパン」「ヤフーカスタマーセンター」(全て原文ママ)など。

 SMSを読んで不安を覚えた消費者が電話をかけると、不審な事業者は、氏名・生年月日などの個人情報を尋ねる。その後は「(詳細を)調べる」と告げて電話を切らせず、「1年前にお使いの携帯電話に誤作動が発生し、有料の動画サイトに登録されたことになっている」などと理由を説明する。

photo 詐欺の仕組み

 支払いを迷っている消費者には「携帯電話の誤作動の場合は保険が利くので、後日全額お返しする」などと欺き、支払いを促す。支払いを承諾した消費者には、コンビニエンスストアでギフトカードを購入し、番号を伝えるよう指示。証拠隠滅を図るため、カードを捨てるよう指示するケースもあるという。

 一度支払った消費者には、別の企業を装って、同様の手口でさらなる支払いを要求してくるという。

 消費者庁は「本件とヤフーは全く無関係。要求には絶対に応じないように」「事業者の名前に聞き覚えがある場合も安易に信用せず、話の内容をよく確認するように」と警告している。

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