[9日 ロイター] - 米マイクロソフト
米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
インテルは9日、コンピューターの処理速度の大幅低下は認められていないと繰り返したものの、株価は2.5%下落。前週に問題が表面化して以来約7%下落し、時価総額にして約150億ドルが吹き飛んだ。
一方、競合するAMDの株価は前週、約20%上昇。今回の不具合により最も影響を受けるインテルから、市場シェアを奪えるとの観測が広がった。
マイクロソフト幹部は「われわれ(と業界他社)はこの脆弱(ぜいじゃく)性について秘密保持契約書で数カ月前に知り、直ちに技術上の軽減策開発や、われわれのクラウドイン更新に着手した」と述べた。
ネットワーク機器大手のシスコシステムズ
今回発見された欠陥である「メルトダウン」と「スペクター」は、基本ソフト(OS)や他のセキュリティーソフトを迂回して、ハッカーらが大半の種類のコンピューター、電話、クラウドベースのサーバー上でパスワードや暗号化キーを盗むことができる。
ARMホールディングスは、1991年以降に提携先が出荷した1200億個以上のチップの5%程度が、スペクターから影響を受けると説明した。メルトダウンについてはこれを大幅に下回るという。
同社は電子メールでの発表文で「将来のプロセッサーにおけるスペクターの問題を解決する予定だ。ただ、ソフトウエアとハードウエアの双方で問題を解決する必要のある安全システムの設計において、規律を継続しなければならないだろう」と述べた。
インテルとAMDは、影響を受けるチップ数を明らかにしていない。
インテルは前週、電子メールを読んだり、文書を作成したり、デジタル写真にアクセスしたりするなど日常的な動作が著しく減速することはないと、家庭や企業のパソコン利用者に呼び掛けた。
AMDは9日、マイクロソフトのセキュリティーアップデートをインストール後、一部の旧世代半導体で問題を把握したと説明した。
マイクロソフトは、AMDと解決に向け作業中としている。
アップル
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