三菱自動車は1月25日、SUV(スポーツタイプ多目的車)「アウトランダーPHEV」など4車種の後輪ブレーキキャリパーに不具合が見つかったとして、計9万2307台のリコールを国土交通省に届け出た。
対象は、2012年7月〜16年2月に製造した「アウトランダーPHEV」「アウトランダー」「デリカ」「RVR」。
いずれの車種も、(1)駐車ブレーキ駆動用シャフト内の密閉性能が不足しており、浸水してさびが発生する可能性があるという。
また、(2)製造工程の不備によって規格外の部品が流出したため、ブレーキパッドとブレーキディスクとの隙間を自動調整する機構が作動しない場合があるという。
消費者から報告された不具合は、(1)が266件、(2)が19件。現時点では事故の報告はまだないが、最悪の場合、ともに駐車中の車両が動き出す恐れもあるとしている。
三菱自は今後、対象車のシャフト内を点検し、ブレーキキャリパーや内部のピストンを劣化状況に応じて良品と交換する予定。消費者にはダイレクトメールで、整備業者には機関誌でそれぞれ通知する。
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