もちろん、このヤフコメ炎上については、ネット特有の問題だとも言える。特定の誰かに届けたかったはずのコンテンツが不特定多数の人の「目に触れてしまう」のである。
私が過去に炎上した際は、言い方は失礼だが「下手にYahoo!ニュースに載ってしまった」ために発生したケースがほとんどだ。私は、この「ITmedia ビジネスオンライン」をはじめ、さまざまなサイトで連載を持っている。プライベートなブログにも書き続けているが、これらもBLOGOS、アゴラといった論壇サイトに配信されている。さらに、これらがYahoo!ニュースに転載されたりする。
ネットコンテンツはどのサイトのものなのか無頓着になると言うが、それでもあるサイト上の連載や、ブログだったらサイトの性質や書き手のキャラ、芸風なども理解される。ただ、読み手の中には「Yahoo!ニュースにそう書かれていた」と解釈する人がいるわけだ。まさに、ヤフコメで炎上させようとする人などがそうだ。
なお、ネットニュースによっては、タイトルなどは書き手が決められないこともよくある話だ。先日、炎上したある芸能関係の記事も編集者が煽り気味のタイトルを付けたことが原因だった。提携先のポータルサイトに配信されると、タイトルが変更になることもある。中身を読まず、タイトルだけで批判されてしまった。
よく「炎上狙い」と言われるが、真剣にこれを狙っている人はごくわずかだと思う。もっとも、よっぽどの良記事でない限り、炎上でもしないと読まれないと思っている人もいるのだろう。炎上によるアクセス増でアフィリエイトや広告収入が増える人もいるのだろう。
私の場合、特に連載記事は大抵本数単位で報酬を受け取るので得をしない。それでもこのように炎上は起こってしまうのである。
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