[1日 ロイター] - 米アップル
アップルはiPhoneへの依存を減らし、「アップルミュージック」や「アップルウオッチ」など、他のサービスや製品の比重を高めることを目指している。
ただ、アナリストは懐疑的。主力のiPhone販売数は過去2年ほぼ横ばいだ。決算発表後の電話会見では、バーンスタインのアナリスト、トニ・サコナギ氏が、顧客は一つの端末を長く利用するようになってきたと述べ、クック最高経営責任者(CEO)に対し、投資家はその点を懸念すべきだと思うかと質問した。
これに対しクック氏は、顧客が新しいiPhoneを購入するために利用していた機種を売ることは、より多くの人にiPhoneを広めることになり素晴らしいと回答した。
またニーダム・アンド・コーのローラ・マーティン氏はアップルが明らかにしたアクティブな端末台数について、1人で複数端末を保有しているのか、それとも利用者が増えているのかと質問。例えば、1人がiPadとiPhoneを両方保有していると、アップルミュージックの会費は1人分だけになるためだ。
クック氏はこの質問に、2年前に比べてユーザーは大幅に増えたと答えたが、詳細な数字は明らかにしなかった。
ユーザーの収益化を巡るアップルの取り組みは好悪さまざま。傘下ビーツのヘッドフォン、ワイヤレスイヤフォン「AirPods」、アップルウオッチなどのウエアラブル端末の第1・四半期(10─12月)販売は前年比70%増。
一方、アップルミュージックやクラウドサービス「iCloud」などのサービス販売は、前四半期から小幅減の84億ドルで、アナリスト予想を下回った。
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