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» 2018年03月30日 16時28分 公開

RIZAPが「野菜」にコミットした本当の狙い多角化の一環(2/2 ページ)

[昆清徳,ITmedia]
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法人だけでなく自治体からも引き合いが増える

 RIZAPが法人向け健康セミナーを開始したのは17年5月だ。背景にあるのは従業員の健康増進・疾病予防を図る「健康経営」に対する意識の高まりだ。長期的に生産性の向上にも役立つので、企業からの引き合いは増えているという。

 具体的な成果も出ている。あるメーカーでは社員の健康意識向上のためにさまざまなセミナーを開催してきたが、参加者が10人程度と低迷していた。RIZAPが工場で健康セミナーを開催すると告知したところ、200人の応募があった。セミナー終了後、社員食堂で低糖質の食事を選択する社員が増えた。さらに、1年後の健康診断では社員のBMI平均値が昨年対比で減少したという。RIZAPのブランドが社員の関心を高めるのに役立った。

 医療・介護コストを抑えたい自治体向けのプログラムも提供している。17年には静岡県牧之原市や長野県伊那市で住民に講義とトレーニングプログラムを提供した。広報担当者は「住民の健康寿命を延ばしたいと考える自治体から当社への引き合いは増えている」と説明する。

 RIZAPはテレビCMなどを駆使して老若男女にブランドイメージを浸透させた。ブランドが健康への関心が低い層に「RIZAPのセミナーなら足を運んでみようかな」と思わせる原動力になっている。健康セミナーを開催する競合他社は他にもあるが、差別化に成功している事例と言えるだろう。

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