日高屋の歴史は、ハイデイ日高の神田正会長が73年に中華料理「来々軒」をさいたま市大宮区に創業したことから始まる。さいたま市や都心部などに積極出店を繰り返し、02年に総店舗数が100店舗を突破。現在ではグループ全体で413店にまで増えた(18年2月期時点)。
同社の決算資料によると、直営店舗のうち95%が駅前繁華街に立地している。1都5県の駅前一等地に集中出店するドミナント戦略を採用しており、首都圏以外にも幅広く展開する幸楽苑とは対照的だ。ドミナント戦略はセブン-イレブンが採用していることでも知られる。
日高屋は最安値のラーメンが「中華そば」(390円)で、価格の面で幸楽苑に勝っている。中華そば、ギョーザ、生ビールを920円で提供しており、今流行のちょい飲み需要にもしっかりと応えている。
メニュー数は幸楽苑と比べて多い。日高屋は「ラーメン」「定食」「居酒屋」という3つの業態を併せ持つ。飲食店の経営コンサルティングを手掛けるスリーウェルマネジメントの三ツ井創太郎社長は「通常、メニューが増えると店舗のオペレーションが煩雑になる。しかし、日高屋はお客をあまり待たせることなく提供できている」と分析する。
ももクロも愛する「山田うどん」が埼玉の県民食になった理由
過熱する「チーズタッカルビ」ブーム いつまで続く?
後発の「ゆで太郎」がそば業界首位になった理由
業績好調! 日高屋の「ちょい飲み」が成功した理由
なぜ「ココイチ」の味は“普通”なのに、トップを独走しているのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング