東京チカラめしは、どのような戦略を打ち出すべきだったのだろうか。
例えば、特定のエリアでニッチな商品で勝負する道もあったはずだ。大きくない商圏で独自の商品やサービスを提供することで堅実な経営を行う飲食チェーンは少なくない。都内の中央線沿いを中心に展開する飲食チェーンには、ボリュームたっぷりの料理を提供する「キッチン男の晩ごはん」や、もつ焼きを提供する「四文屋」がある。「焼き牛丼」というユニークな商品を武器にコツコツと店舗を増やす戦略もあった。
ニッチなチェーンならば、店舗運営を大手牛丼チェーンとシビアに比較されることはない。多少店内が乱雑でも、「味わい」として顧客に評価される。
現在、東京チカラめしは「ごはんおかわり自由!」を強く打ち出し、ボリュームのある定食や丼のメニューを強化している。しっかり食べたい客に向けた戦略が軌道に乗れば、再成長できるだろう。
なお、東京チカラめしを運営する三光マーケティングフーズに編集部より取材を申し込んだが、回答期限までに連絡はなかった。
スシローの進化についていけなかったかっぱ寿司
「指混入」だけじゃない 幸楽苑が日高屋に負けた理由
売り場を減らしたのに、なぜ崎陽軒のシウマイはバカ売れしているのか
6畳弱の狭い物件に、住みたい人が殺到している理由
「食べ放題」を強化する牛角の“出遅れ感”Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング