今米国を中心に、この動画アイコラは「ディープフェイク」と呼ばれている。
ディープフェイクでは、オバマの動画のように、実在の有名人や政治家などの顔を使って、あたかも彼らがしゃべっているかのように動画を人工的に作れてしまうのだ。例えばトランプが、仲良しの安倍晋三首相に対して「本当はお前とゴルフのコースを回るのはうんざりだ!」「何かにつけてすぐに電話をかけてくるな!」とホワイトハウスで語る、ありえない動画を作ったりもできてしまうのだ。逆に安倍がトランプに「この政治ど素人が!」とディスる動画も作れなくはない。
しかもクオリティーを見ると、まるで本人がしゃべっているかのように見間違うほど自然な動画を作ることができる。
既出のオバマの動画では、偽のオバマがこう語りかける。「私たちは、敵が勝手に、ある時期に誰かが実際に何かについて話していたかのように見せることができる時代に入っている」と語り、トランプに対する悪口も「実際に私(オバマ)が語っているかのように“見せて”いるだけだ」と述べる。
この技術が普及すれば、誰がいつ何をしゃべったのか、また、何が本当でフェイクなのか混乱する人たちがあふれかえることになるのは間違いない。
だから世界的に「メディア不信」が広がっている
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