仮想通貨長者として知られる双子、タイラー・ウィンクルボス氏とキャメロン・ウィンクルボス氏が創設した米仮想通貨取引所Geminiが5月14日、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の認可の下、仮想通貨ジーキャッシュ(Zcash、ZEC)の取り扱いを開始すると発表した。
Nasdaqなどが報じた。
5月19日から口座への入金ができるようになり、22日から取り引きが開始される予定。取り引きできる通貨ペアはZEC/USDとZEC/BTC、ZEC/ETHの3つ。
NYDFSから認可を得てジーキャッシュを取り扱う仮想通貨取引所として、Geminiは第1号となった。
ジーキャッシュは非公開で取引が可能な上、取引の追跡もできないなどの特徴を持ち、他の仮想通貨と比べても秘匿性が非常に高い。そのため犯罪の温床にもなりかねないとの見方も強く、今回のNYDFSの決定は仮想通貨コミュニティーを驚かせたという。
NYDFSは同日に、Geminiでのライトコインとビットコインキャッシュの取り扱いについても認可を下したことを発表したが、いつから取り引きが開始されるかなどの詳細は明らかになっていない。
Fortuneによると、これらの一連の発表を受け、ジーキャッシュの価格は47%近く高騰し、時価総額も一時15億ドルまで膨れ上がった。
ウィンクルボス兄弟はFacebook誕生を巡る因縁で知られる。ハーバード大学在学時に、Facebook現CEOのマーク・ザッカーバーグ氏がFacebookの基となるアイディアを盗んだと主張し、ザッカーバーグ氏を提訴。その和解金の一部をビットコインに投じたことで、世界有数のビットコイン長者になった。
今年2月に米Forbesが発表した仮想通貨長者ランキングでは、ウィンクルボス兄弟はそれぞれ9〜11億ドルを保有するとされ、4位にランクされている。
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