大手チェーンが新たな販路として強化しているのが海外とネット通販だ。
シャトレーゼは15年から本格的な海外進出を開始し、シンガポールや台湾などの東南アジアを中心に約50店舗を展開しているという。モロゾフは17年に香港とシンガポールに相次いで新店舗をオープンしている。
ネット通販については、各社は独自のネットショップを構築しているが、特に挑戦的な取り組みをしているのがモロゾフだ。同社は18年1月、モロゾフオンラインショップに「みみずく洋菓子店」という新ブランドをオープンした。毎日の仕事や家事に忙しいターゲット層のライフスタイルに合わせ、午後9時〜12時限定でスイーツを販売する。
これまで老舗洋菓子チェーンは内需を取り込む形で成長してきた。しかし、人口減少といった社会構造の変化とライバルの台頭を受けて、新しい戦略を次々と打ち出してきている。老舗ならではのブランド力を生かし、新たなお客を取り込めるかどうかが注目される。
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