英スコットランドにあるCastle Craig Hospitalが仮想通貨取引依存症の治療プログラムを始めたと、CCNが報じた。
ヘルスケア専門家は、仮想通貨取引が特定の行動などに依存してしまう行動嗜癖(こうどうしへき)を引き起こす可能性があると指摘。依存症患者は毎秒変化する市場の動きをモニタリングすることに夢中なるという。
同病院の施設ではギャンブル依存症の治療に有効だったテクニックを仮想通貨取引依存症治療にも応用し、仮想通貨取引なしでどのように生活を送るかを指南している。
ギャンブルセラピストのクリス・バーン氏は「ビットコインは取引量も多く、そこから創出された損益額も大きい。典型的なバブルの状況だ」とし、「仮想通貨市場はリスクも変動幅も大きく、興奮を与えたり現実逃避をさせてくれるものとしてギャンブラーにとっては魅力的なようだ」と、その依存性の特徴を語った。
同病院の別のセラピストは治療プログラムが有効かはまだ分かっていないとした。
addiction.comによると、100人のギャンブル依存症患者のうち3〜5人は仮想通貨取引依存症にも悩まされる可能性があるという。
また、多くの人が手持ち資金の範囲内で仮想通貨へ投資する一方で、家や貯金を失う人もいるという報告もある。
イタリアの仮想通貨交換取引所BitGrailがハッキングにより数百万ドル相当の仮想通貨ナノを消失した際に、投機的になってしまい奨学金を失ったと告白する者もいた。
その当時redditに立ち上がったスレッド”仮想通貨取引依存症の人、他にもいる?(Anyone else addicted to crypto?)”では、多くのユーザーが仮想通貨取引が引き起こす不健康な習慣や自身の自己制御力欠如、さらには過去のドラッグ依存症などについて議論を繰り広げた。
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