マツモトキヨシホールディングス(HD)は5月30日、プライベートブランド「matsukiyo」のトイレットペーパーが、世界的に権威のある2つのデザイン賞を受賞したと発表した。パッケージにラジカセや赤ちゃんなどをデザインしたもので、持ち運ぶ際に抱きかかえているように見える点が特徴だ。
昨年9月に発売後、ユニークで人目を引くデザインが注目を集め、SNSなどで話題になっていた。消費者だけでなく、デザイン業界からも高く評価されていた。
今回受賞したのは、世界的に権威のある英国の「D&AD賞」の最高賞「イエローペンシル賞」と、世界3大広告賞の1つ「The One Show」の「メリット賞」。
これまでも世界的なパッケージデザイン賞である「ペントアワード」のボディケア部門最高賞、世界3大広告賞の「クリオ賞」の銀賞、ドイツの「iFデザインアワード」を受賞しており、今回の受賞で5冠目となる。
権威ある賞を立て続けに獲得している要因について、マツモトキヨシHDは「一般的なトイレットペーパーとは異なり、『○枚重ね』『〇メートルロール』『ふんわり』といった宣伝文句をパッケージから廃している。こうした斬新で情緒的なデザインが高く評価されたようだ」(広報室)とみている。
同商品は、マツモトキヨシHDの商品開発部門が外部の協力を得ながら開発。「『トイレットペーパーを持ち帰るのが恥ずかしい』という消費者の意見を参考にした。近年はEC(インターネット通販)が盛んだが、実店舗ならではの持ち帰る楽しみを感じてほしい」(同)という。
具体的な内容は非公開だが、今後もユニークなデザインのトイレットペーパーを拡充していく予定。他のPB商品にもこうしたデザインを取り入れ、PB全体の認知度と売り上げの向上を図っていくという。
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