無印良品は17年3月から「豊かな低価格。」「新価格宣言。」という値下げプロモーションを行っている。狙いは「客数、もしくは1人当たりの買上点数を増やし、販売数量を上げる事で、売り場効率をアップさせる」(18年2月期決算説明会資料)ことだ。
17年の3月と8月に発表した「豊かな低価格。」キャンペーンでは、数百点規模の値下げを行った。例えば、「フランス産羽毛掛けふとん・一層式」のシングルサイズを2万4000円から1万9900円に、「ストッパー付ハードキャリー(33L)」を1万9000円から1万4900円にそれぞれ値下げしている。
18年2月に発表した「新価格宣言。」キャンペーンでは、標準店で扱う約5600品目のうち、約2400品目の値下げを行った。「えらべる靴下」シリーズは3足990円から890円に値下げしている。
良品計画の広報担当者は取材に対し「価格見直しは常に行っている」と説明するが、前述した“靴下事件”に象徴されるように、同社はおそらく値上げによる客数減に懲りて、値下げ路線に変更したのだろう。
15期連続増収と7期連続営業増益(17年度連結決算時点)という輝かしい業績を誇る良品計画にとっても、「値上げ」と「値下げ」は常に頭を悩ませる問題のようだ。
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