オーケーは合成着色料や保存料といった食品添加物をなるべく使わない商品を推奨しており、食の安全に対して高い関心のある消費者のニーズにも応えている。他のスーパーではなかなか見られない試みだ。
生鮮品に関してはグロサリー(一般商品)ほどの競争優位はないオーケーだが、売るべき商品を明確にしている。例えば、肉は黒毛和牛や国産豚、鮮魚はマイナス50〜60度の超低温で管理することで解凍時の品質低下を防いだ冷凍本鮪などが挙げられる。西友の米国産アンガスビーフやアメリカンポークは安価で迫力があるが、売場のPOPを使ったアピールが足りなく見える。
オーケーは、野菜や日配品が天候不順などの理由で価格が高くなっている時には、その状況を正確に伝える「オネスト(正直)カード」で告知している。時には、代替商品を勧めるケースもある。西友では「プライスロック」を一部生鮮にも導入しているが、災害などによって出荷できなくなったらどうするのか。中止するしかないだろう。
オーケーは焼き立てパン、ピザにも定評があり、これらを目当てに来店する人も多い。
このように比較すると、オーケーで販売している商品にはこだわりが感じられるのに対し、西友は安くするシステムへの関心が強いように見える。日本生産性本部サービス産業生産性協議会が実施するスーパー部門の顧客満足度調査では、西友はほとんどの指標でランキング圏外になっており、売場と顧客のニーズとの隔たりがいまだ大きいことが示されている。
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