マツダ、スズキ、ヤマハ発から燃費・排ガスで不適切検査=国交省失敗した測定を有効に

» 2018年08月09日 12時53分 公開
[ロイター]
photo 8月9日、国土交通省は、スズキとマツダ、ヤマハ発動機から、排出ガスなどの抜き取り検査で不適切な取り扱いがなされていたとの報告があったと発表した。写真はマツダのロゴ。ジュネーブで3月撮影(2018年 ロイター/Denis Balibouse)

[東京 9日 ロイター] - 国土交通省は9日、スズキ<7269.T>とマツダ<7261.T>、ヤマハ発動機<7272.T>から、排出ガスなどの抜き取り検査で不適切な取り扱いがなされていたとの報告があったと発表した。その他の自動車メーカーなどは、不適切な取り扱いはなかったと報告したという。スズキは同日午後1時から都内で鈴木俊宏社長が出席して会見を開く。マツダも同日午後5時半から、品質管理や生産を担当する役員らが出席して会見を開く。

3社とも、運転が測定モードに合わせられず失敗した測定を有効としていた事案が判明した。スズキが2012年6月から18年7月に抜き取り検査をした四輪1万2819台のうち6401台(49.9%)、マツダが14年11月から18年7月に同検査を実施した四輪1875台のうち72台(3.8%)、ヤマハ発は16年1月から18年7月に同検査を行った二輪335台中の7台(2.1%)が不適切だった。

国交省は、SUBARU<7270.T>と日産自動車<7201.T>による燃費と排出ガスの抜き取り検査での不正を受けて7月9日、その他の自動車メーカーなどに対しても、同様の事案の有無を調査し、その結果を1カ月以内に報告するよう要請していた。

石井啓一国交相は、ユーザーなどに「車両の性能や自動車メーカーの品質管理体制に対する不安を与えかねない事態であり、極めて遺憾」とするコメントを発表。「再発防止策が徹底されるよう厳しく指導するとともに、今般の報告内容などを精査し、対応が必要な場合には厳正に対処する」方針を示した。

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