坂本孝社長は発表会で「飲食業を始めたときから、ジャズバンドの生演奏が聞けるお店をつくりたかった。道楽だと思われるかもしれないが、お客さまには(自分の道楽に)つきあってもらいたい」と語った。俺のGrillには「低単価、高原価率、高回転」の業態で会社を急成長させてきた坂本社長が長年抱いてきた“夢”が詰まっているようだった。
一方、坂本社長は「東京駅から新幹線で1時間(の距離)を商圏にしたい。東京名物をつくったつもりだ」とも語った。かつて坂本社長は「本当においしい商品を提供すれば、お客は100〜200キロ離れていても来店してくれる」と説明したことがある。俺のGrillでリーズナブルなステーキを提供するだけでなく、生演奏という付加価値を加えることで、東京以外からの集客も狙っているようだ。
広報担当者によるとお客に新店オープンの情報を知らせたところ、9月分の予約席がすぐに埋まってしまったという。立地もさることながら、ステーキと音楽を味わうというコンセプトは大いに注目されているようだ。「俺の」シリーズといえば、「立ち食い」「やや狭い店内」というイメージが強かったが、今回オープンする新業態店はその真逆である。新店はどこまでお客に支持されるだろうか。
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