「焼き肉ってみんな好きなのになぜ1人で気軽に行けないんだろう。なぜもっと自由にタレを選んだり、量を選んだりできないんだろう」
これは、「焼肉 kintan」や「やきとり家 すみれ」などを展開するダイニングイノベーション(東京都渋谷区)が8月29日にオープンする焼き肉の新業態店「焼肉ライク」のコンセプトを説明したコピーの一部だ。1号店はビジネスパーソンの“聖地”である新橋駅(東京都港区)から徒歩2分の場所にある。
ダイニングイノベーションを2013年に設立した西山知義会長は、国内に126店舗、海外に61店舗を展開する“一大外食王国”をわずか5年で築きあげた。牛角を創業した西山会長が新たに開発したのが焼肉ライクであり、「今後5年間で国内300店舗を目指す。海外にも近く出店する」と鼻息が荒い。どのようなビジネスモデルになっているのだろうか。
焼肉ライクの大きなコンセプトの1つは「1人で行ける焼き肉屋」だ。お客1人で1台の無煙ロースターを使い、自分のペースで好きな肉を好きな量だけ注文できるようにしている。
メニューは大きく分けて「カスタムメニュー」と「おすすめセット」の2種類がある。
カスタムメニューは、お客が肉の種類、量、タレを自由に組み合わせられるのが特徴だ。例えば「国産牛カーペット」は100グラム(580円、税抜、以下同)、50グラム(290円)などと選ぶことが可能で、調味料は「すき焼きダレ」と「塩」の2種類がある。
おすすめセットは、肉、ごはん、スープ、キムチを定食スタイルで提供するもので、「うす切カルビセット」(200グラムで860円)などがある。
1人1台のロースターを備える“1人焼き肉”のお店はほかにもあるが西山会長は「価格が高い」と分析しており、低価格で提供するスタイルを研究した結果、行き着いたのが焼肉ライクだと説明した。
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