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» 2018年08月28日 14時43分 公開

目指すは焼き肉のファストフード:滞在時間は25分 牛角創業者が仕掛ける「低単価、高回転」の“1人焼き肉”新業態店 (3/4)

[昆清徳,ITmedia]

幅広い客層を呼び込むための工夫

photo テーブルには取り外し可能なついたてがある

 焼肉ライクは幅広い客層を呼び込むための工夫も凝らしている。

 例えば、女性客が1人でも入店しやすいように落ち着いた雰囲気の内装にしている。さらに、店舗中央部のテーブルには取り外し可能なついたてがあり、向かい合って座るお客と目線があわないようにしている。逆に、ついたてを外すことでグループで来店したお客は会話を楽しみながら食事ができる。

 ごはんを食べずに好きな肉の部位を好きな量だけ注文できるというのは、低糖質ダイエットを意識しているお客に支持されやすい。西山会長は「いろいろなお客さまにあわせられる業態だと思っている」と語った。

5年で国内300店舗は達成できるか

 ダイニングイノベーションは設立から5年でさまざまな業態を国内に126店舗を展開したが、焼肉ライクは5年間で国内300店舗の出店を目指すという。本当に実現できるのだろうか。

 西山会長は「焼き肉ほどフランチャイズ向きの業態はない」と自信を示す。焼き肉店では、従業員に高い調理技能は求められず、味を左右するのは肉そのものになる。仕入れた肉の質を本部でしっかり管理すれば、店舗ごとに味の違いは出にくい。

 西山会長はかつて牛角を7年間で1000店舗出店した実績がある。さらに、ダイニングイノベーションで展開する「焼肉 kintan」で培ったノウハウも生かし、高スピードで出店を重ねる。「低価格、高回転」のビジネスモデルを焼き肉に持ち込んだ同店は、 「焼き肉のファストフード」を目指すという。

 牛角を創業した当時、西山会長は「多くの焼き肉店は価格が高く、サービスが悪く、おしゃれでない」と考えていた。そこで、店内をおしゃれな雰囲気にして、BGMにジャズを採用し、デザートにイタリアンジェラートを出すなど、従来の焼き肉店のイメージを一新した。さらに、個人経営が多かった焼き肉業界にマニュアル化した運営手法を取り入れ、「焼肉デート」という言葉を定着させるほどのブームを起こした(出所:「食べ放題」を強化する牛角の“出遅れ感”)。

 西山会長は、新業態店で牛角のように新たなブームを起こすことができるだろうか。

photo 16坪の店内を精力的に動き回り、焼肉ライクのコンセプトを説明する西山会長(写真左)

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