ファミマはこうした環境変化を踏まえ、お総菜と冷凍食品を強化している。例えば、サバの塩焼きではひと手間かけて骨を抜くようにしたり、全体的にだしを生かした味付けをしたりするようにしている。お母さん食堂を陳列する棚も拡大し、これまでは3段だったものを5段に増やす方針だ。
お母さん食堂のメニューバリエーションも拡大する。ファミマは、家庭でよく食べられるおかずのことを「食卓出現率が高いおかず」と表現している。同社の調査によると、食卓出現率の高いおかずの上位には卵焼き、鶏肉の唐揚げなどがランクインしているが、こういった傾向も踏まえながら、調理の手間がかかる「海老マヨ」「豚ロース生姜焼き」といった商品展開を考えているという。
佐藤氏はリニューアルした焼き鳥が好調だった理由として「香取慎吾さんの力が大きい」と明言した。香取さんのファンには40代の既婚女性も多く、働きながら家族のために食事の準備をしている。今回もお母さん食堂のキャラクターに起用することで、同シリーズの販促に弾みをつけたい考えだ。
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