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» 2018年10月09日 10時21分 公開

長浜淳之介のトレンドアンテナ:業界3位に躍進した「日乃屋カレー」 リピーターを生む味の原点は“昭和の町中華” (3/6)

[長浜淳之介,ITmedia]

家庭でつくれそうでもつくれない味

 日乃屋カレーで提供するカレーは、家庭的な“ジャパニーズカレー”だが、家庭で入れる具材の定番であるジャガイモとニンジンは入っていない。タマネギとニンニクをベースにした野菜の風味に、日浦社長しか知らないという秘伝のスパイスを加えてつくる。牛のバラ肉が細かく刻まれて入っているのもユニークだ。家でつくれそうでもつくれない、絶妙なさじ加減のカレーになっている。

 セントラルキッチンでカレーをつくって店で温めて出すのではなく、各店で一から毎日仕込むのが日乃屋カレーの流儀。カツも店で仕込んでおり、揚げたてを提供することを徹底している。カツを揚げる時間がかかるのでクイックでは出せないが、常にできたての鮮度にこだわる手づくり感が人気を呼んでいる。

photo カレーは毎日店内で仕込む

持ち帰りだと女性が主流

 看板商品は「名物カツカレー」だが、「名代上メンチカツカレー」(840円)がヒット商品に育った。女性には「チーズカレー」(730円)が売れる。ライスの大盛は無料だ。

 ライスは普通盛でも300グラムとかなりのボリュームがあり、大盛は360グラムとなっている。カツも揚げたてのうえに厚み十分のジューシーな仕上がりで、800円前後の値段でもコストパフォーマンスは良いと顧客に考えられているようだ。ご飯は七分盛り(210グラム)が可能で、100円安くなる。

 顧客の男女比は店によって異なるが、平均すれば7:3くらいである。渋谷の店舗では女性の比率が4割になり、持ち帰りだと女性がむしろ主流になる。

 日乃屋カレーは顧客の声を聞きながら、1年単位で商品の改良を進めており、より満足度が高いものを提供しようと努力している。日浦社長はジャンルを問わずに評判のレストランを食べ歩いて研究を重ねているそうだ。

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