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» 2018年10月17日 07時00分 公開

観光名所やシンボルをデザイン:コカ・コーラの「地域限定ボトル」が急増している理由 (1/3)

コカ・コーラの「地域限定ボトル」が外国人観光客などの人気を集めている。観光名所などをデザインしたパッケージで、26種類まで増えた。一気に広がったのはなぜか。担当者に開発の裏側を聞いた。

[加納由希絵,ITmedia]

 富士山、ハチ公、甲子園――。「コカ・コーラ」の赤いパッケージに浮かび上がる、地域ならではのデザインが人気を集めている。コカ・コーラシステムが地域限定で展開する「コカ・コーラ スリムボトル 地域デザイン」だ。

 2017年6月に「東京」「北海道」のボトルを発売して以降、全国各地の観光名所や地域のシンボルをデザインに取り入れた限定パッケージを展開。18年10月時点で26種類にまで増えた。観光地の土産物店や自動販売機などで販売し、外国人観光客や地元の人たちの目を楽しませている。

 地域限定ボトルが一気に広がったのはなぜだろうか。日本コカ・コーラ マーケティング本部の石井純氏に開発の裏側を聞いた。

photo 各地域の観光名所やシンボルをデザインした、コカ・コーラの地域限定ボトル

女性も手に取りやすい「スリムボトル」

 地域限定パッケージは、アルミニウム製の容器「スリムボトル」で展開している。スリムボトルは、コカ・コーラを象徴する、くびれのある容器「コンツアーボトル」の形状をアルミ容器で再現。容量250ミリリットルのコンパクトなボトルだ。

 スリムボトルを使用した商品は05年に海外で発売。日本での販売は15年7月に始まった。日本国内で求められる品質基準を満たしながら、特徴的な「くびれ」をアルミで再現することは難しく、日本への導入には時間がかかったという。

 日本では最初に通常パッケージのスリムボトルを発売。その後、リオデジャネイロ五輪の限定デザインや、雪、桜、花火、紅葉など季節をモチーフにしたデザインを展開した。

photo 最初に発売した東京と北海道の限定ボトル

 地域限定デザインの展開を始めた背景には、各地域でコカ・コーラ製品の製造や販売を行うボトラー社の基本方針「地域密着」がある。ボトラー社が地域に応じたきめ細かいマーケティング活動を重視していることから、その戦略に合う商品として企画した。

 17年6月に発売した第一弾は「東京」と「北海道」。東京のデザインは東京タワーや高層ビル、北海道は札幌市時計台やさっぽろテレビ塔などをモチーフにした。翌月には「京都」「瀬戸内」「熊本」のボトルも発売した。

 「スリムボトルは、普段コカ・コーラをあまり買わない人も手に取ってくれる」と石井氏は説明する。通常の購入層は男性が多いが、デザイン性が高く、容量が少ないスリムボトルは女性の構成比が高くなるという。「通常とは違う売り方」ができると期待できる。各地域からの要望が増え、地域限定ボトルの展開は加速した。

photo 全国各地の地域限定ボトル(クリックで拡大)
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