ビットコイン価格が急落し、12月7日には3297ドルまで値を下げ、年初来安値を更新した。市場心理が悪化している中で、米証券取引委員会(SEC)が6日、米金融テクノロジー企業らによるビットコインETF(上場投資信託)申請を承認するかの判断を2019年2月27日まで先送りすると発表したことが響いた。
SECの承認延期は米Bloombergが報じた。Bloombergによると、現在のビットコイン価格は200日移動平均線の約半分程度の低水準で推移しているという。
「現在の市場心理は非常に悪い。どんなネガティブニュースも大きな影響力を持ってしまう」と、米仮想通貨調査企業CoinFiのティモシー・タムCEO(最高経営責任者)は分析する。
SECはこれまでもVanEckによる申請の判断については何度も延期してきた。だが、同社は同件に関しては「慎重ではあるが楽観的だ」という。
同社のデジタル資産戦略部門のディレクターであるガボール・ギャバックス氏は米メディアのCheddarに出演した際に「米国がビットコインETFを求めていることは確かだ。我々は市場構造上の障害や価格設定、管理業務、評価、保護などに対する全ての要求を満たしてきた」と自信を見せた。
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