担当ホストからの営業はときに強引になることがあり、ご相談いただいたケースのなかには殴られた、蹴られたというケースもあります。
これらの行為は少なくとも暴行罪に該当しますし、けがの程度によってはより重い傷害罪になります。金銭の要求などがあれば、恐喝罪や強要罪に該当することもあります。
このような行為を受けると、怖くて断ることができなくなり、さらに債務額が拡大してくという形で、事態の悪化を招くこともあるでしょう。
まず証拠を保全することが大事です。少なくとも診断書は速やかに取るようにしましょう。可能であれば、担当ホストが暴行を自認する旨の発言を、LINEやメール上で残せれば、なおプラスです。
また、警察にはすぐに被害相談をしてください。日数が経過すると、その後事件化をしたくても、証拠が散逸しているなどの事情により、警察が介入できなくなってしまうことがあります。
その上で、直接やりとりをするのは危険なため、弁護士にご相談いただくのがよいでしょう。
暴行などに対する損害賠償請求もできます。暴行が関係する形でホストクラブを利用したのであれば、料金の支払い義務を免れることができる可能性もあります。また、脅され続けることでさらに債務が拡大してしまうという状況から脱することもできるかと思います。
以上、ホストクラブでのトラブルとその対処法に触れてきましたが、共通していえることは、お一人での対応は危険であるということです。弁護士や警察のほか、友人や家族でも構いませんので、まずはどなたかに相談しましょう。
楽しくお酒を飲むだけなら問題はありません。ただ、ホストクラブはどうしてもトラブルが起きやすい場所であるといえます。
その点を十分頭に置いて、怖くなったら、すぐに誰かに相談して早期に対処をするということを忘れないようにしてください。
【文責:株式会社アシロ「シェアしたくなる法律相談所」編集部】
18年版「ブラック企業大賞」9社ノミネート 野村不動産、スルガ銀、財務省など
「サービス残業は当然」「お前はバカか」――怒号飛び交う“ブラック企業”体験イベントが怖かった
「この会社、何かヘンだな」 就活で役立つ“ブラック企業”を見破るワザ
厚労省“ブラック企業リスト”更新 作業員死亡事故が起きた「三井住友建設」など追加
銀座のホステスに学ぶ営業術 毎日を収穫シーズンにする「種」作りとはCopyright © ASIRO Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング