アラフォー世代の35%は「親の介護の経験あり」 事前に準備しておくべきだったことは?心の準備が重要

» 2018年12月21日 12時51分 公開
[ITmedia]

 総合情報サイト「All About」を運営するオールアバウト(東京都渋谷区)は12月21日、親の介護に関する実態調査の結果を発表した。44歳以下で自身の親または義理の両親の介護を始めることになった人は34.6%いた。

photo 介護を始めた年齢は?(=プレスリリースより)

 一方で、35〜49歳の介護未経験者に介護の準備をしているか聞いたところ、91%は「していない」と回答。介護が始まると予想する時期については、44.3%は「まだ分からない」、18.1%は「6〜10年以内」、17.2%は「10年よりも先」と、介護が必要となるのはまだ先と考える人が多い実態が浮かび上がった。

 親と話したことがある話題については、52.5%は「親の健康状態」について話したことがあったのに対し、「親の資産」については15.1%、「親の介護が必要になった際のこと」については11.5%にとどまるという結果だった。

 同社の横井考治介護アドバイザーは、介護には多額の費用がかかるケースも珍しくないと指摘。「親、家族、自分自身を守るために、皆で介護についての役割分担などを話し合うことは重要だ」とコメントしている。

介護前に事前に準備しておくべきだったことは?

 アラフォー世代で親の介護を始めた人で「介護の事前準備をしておけばよかった」(65.8%)と後悔している人にその後悔内容を聞いたところ、「介護にかかわる心構えや覚悟」(48.9%)、「介護サービスや介護制度についての理解」(48.6%)、「介護に関する情報収集」(43.4%)、「親・兄弟との役割分担や協力体制の構築」(32.2%)、「介護にかかるお金の準備」(29.9%)――などが上位に挙がった。

photo 介護前に事前に準備しておくべきだったことは?(=プレスリリースより)

 介護に対する知識不足で苦労したり心細く思う人が多かったと推察され、「心構え」や「覚悟」と答える人が多かったことなどからも、介護には介護する側の心の準備も重要であることがうかがえた。

 調査は11月19〜22日、全国の30〜69歳を対象にインターネット上で実施。有効回答1093件を得た。

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