特定のシーズンになるとよく売れる商品がある。「おせち料理の材料を買うお客で年末のスーパーが混む」「百貨店や家電量販店の福袋を買い求めるお客が長い行列をつくる」というのはよく知られているが、コンビニでは正月にどのような商品が売れているのだろうか。
ローソンの担当者に取材したところ、知られざる売れ筋商品が見えてきた。
年末年始はクリスマスやお正月といったイベントが続くため、財布のひもが緩み、おせち料理やケーキといった単価の高い商品が飛ぶように売れる。ローソンの運営本部営業推進部シニアマネジャーの田中勇氏は「単日ベースでみると、1年で最も売り上げが多いのはクリスマスです。1月1日も、売り上げが2番目に多いグループに属します」と説明する。
それでは、正月にはどのようなものが売れるのだろうか。田中氏は「家族で集まるハレの日なので、みんなが食べられる甘いものが支持されます。特に、ハーゲンダッツのアイスクリームはこの日に最も売れます。すき焼きやおせち料理といったしょっぱい料理を食べる機会が多いので、甘いものが食べたくなるのではないでしょうか」と分析する。
高額なアイスが売れる要因は他にもある。ローソンのスイーツ担当者によると「ガリガリ君」といった比較的あっさりとしたアイスは夏に売れ、乳脂肪分が多い高級アイスは冬に売れる傾向があるという。
ローソンでは正月の“スイーツ需要”に対応するため、期間限定商品を毎年投入している。同社では12月26日から、紅白模様の「プレミアム紅白ロールケーキ」(210円、税込、以下同)や「おせちパフェ」(350円)などを販売している。見た目を華やかにすることで「インスタ映え」を狙うのも最近のトレンドだ。なお、年末年始に最も売れるスイーツは山崎製パンが期間限定で発売する「雪苺娘(ゆきいちご)」だ。これは、洋風のイチゴ大福ともいうべき商品で、毎年販売されているが、売れ行きは「ダントツで1番」(スイーツ担当者)だ。
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