少しずつ形を変えて続いてきたパンブームは、これからどうなるのか。
池田さんは「今が曲がり角ではないか」と指摘する。人手不足、後継者不足などを感じている店主も多く、店を続けられるか不安が大きくなっている。
「解決する方法の一つは機械化。中国では無人パン屋も話題になっています。ですが、それ以上に、パンを“生きがい”にする人を育てることが欠かせません。ブームによって、次の世代が育つ環境は整っています。これからの世代がどんなパンを作るか楽しみですね」
職人の知恵と工夫次第で、パンの可能性は大きく広がる。その奥深さをうまく生かしたパン屋が話題を呼び、私たちは飽きることなく「パンが好き」と言い続けた。だから、瞬間的なブームとは違い、形を変えて話題に上り続けているのだろう。次の時代はどんなパントレンドが生まれるだろうか。
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