長谷川: これだけ仕事もしていて、高校の成績はどうなんですか?
山内: 良い教科もあれば悪い教科もあるっていう感じです。普通です。
長谷川: 卒業できないという感じでは?
山内: 全然ないです。出席はギリギリですけど中高一貫で授業が選べるので、自分の得意な科目をいっぱい入れれば成績は普通にとれるんです。
長谷川: 中学受験したんですね。SAPIXとかの塾に行って?
山内: SAPIXとかは絶対行かなかったですね。兄貴が行っていたので、僕は行かない(笑)。
長谷川: 仲悪いの?
山内: いや、男兄弟としては普通だと思いますけど、割と敵対心はあって。同じことしたくないみたいな……。
長谷川: なるほど。中学受験しようと決めたのは自分で?
山内: そうですね。プログラミングをずっとやりたいとか、漠然とですけど仕事をしたいという気持ちもあったので、高校受験がなくて時間の余裕がある学校がよかったんです。だから国立の中高一貫で文化が合うところを探して。
今の学校は僕が7回生で、比較的新しい学校です。だから生徒が学校を作っていくような雰囲気があって。例えば校内は土足なんですよ。「どうして土足なんですか?」って聞いたら、生徒同士で「靴箱って必要ないよね」という話になって土足になりました、みたいなことで(笑)。良い意味で自由で、生徒に権限委譲されているのがいいな、と思ったんです。
長谷川: いいですね。でも、高校の同級生なんかと話が合います?
山内: めちゃめちゃ合いますよ。というのも、僕は会社とか自分のキャリアに対して割と負荷をかけた5年間だったんですけど、みんなは人間関係とか部活とか、モデル活動とかやっている子もいるし、勉強に懸けているやつもいて、それぞれに時間とか労力をかけてるわけですよ。ベクトルは違うけど長さは同じなわけで、結構みんな同じなんですよ。
長谷川: そうか。でもね、同世代でも最近になってから出会う人だと、「お前起業してすげー」みたいな感じで引かれたりしません?
山内: 学校の友達は中高一貫で5年前から僕のこと知ってるからそういうのはないですけど、初対面の人だと、イメージと全然違うと言われることはありますね。「そんな優しい人だと思わなかった」「こんなに笑う人だと思わなかった」みたいに言われて、「なんだと思ってたの?」みたいな(笑)。Twitterやインタビュー記事などのメディアを通した僕と、リアルの僕は結構違うのかもしれないです。
長谷川: これ記事に書くかどうかは別として、彼女いるんですか?
山内: 彼女は……、一応います。
長谷川: 公表してもいいんですか?
山内: いいですよ。公表されたことはないですけど(笑)。
長谷川: 付き合うのは、どういう子がいいんですか? 見た目は好みの問題だからいろいろあると思うんですけど、ヒッティングパートナーみたいな感じで自分と同じような会話ができる子がいいのか、仕事と全く関係ない雰囲気がいいのか、どっち?
山内: 後者です。あんまり会社の話とかをプライベートではしたくない派ですね。(今の彼女は)僕が仕事してることとか、付き合う直前ぐらいまでは言ってなかったくらいで。本当に、普通の一人の高校生として接してくれる人がいいですね。
長谷川: 言うことが芸能人みたい(笑)
山内: いやいや(笑)
長谷川: じゃあ、そこは普通の高校生らしい会話をしている感じなんですか? 「好きだよ」とか「寂しい」「私も」みたいな?
山内: そういう感じですね(笑)
長谷川: ちょっと安心したわ(笑)。「今日の日経株価はどうだ」みたいな会話だって言われたらショック大きかった。
長谷川: 大学には行くの?
山内: 行こうと思ってます。
長谷川: それは半分冗談ですか? そのままでもいいような気もするけど、親が「一応行っとけ」みたいな?
山内: 完全に趣味で……と言うと、怒られちゃうと思うんですけど。僕は会社の事業的に金融系のこととか、マーケティングやビジネスのことは大分実践で学べていると思うので、自分が関わってこなかったような領域にも触れて、自分の人生を豊かにしたいなと思っていて。大学では建築とかそういうことを勉強しようかと思っているんです。
長谷川: 今までやってきたこと以外のところを学ぶのに、大学がちょうどいいっていう感じですか。もう天才じゃん!
山内: いえいえ。でも、そういうことを志望動機に書いて合格させてもらったので、いいのかなと。
長谷川: 同世代でライバル視というか、注目している存在っています?
山内: ニック・ダロイシオ。
長谷川: 誰? どこの人ですか?
山内: 英国の人かな。今は22歳くらいで、17歳の時に自分のニュースアプリの会社を米国のYahoo!に30億で売却してるんです。
長谷川: どうして彼のことが気になったんですか?
山内: そのニュースを見たのは僕が11歳とか12歳の頃で、30億という僕からするとめちゃくちゃな大金を、自分よりちょっとだけ年上のエンジニアが手にしたというのが驚きでした。
長谷川: じゃあ、日本にはライバルなんかいないぜ、ということ?
山内: そんなことはないと思うんですけど、delyの堀江さんは超先輩で遠過ぎる存在だし、もっと年が近くて同じようなことをやってる人って、あまりいないんですよ。そもそも、僕は1年以上プロダクトのコードを書いていないので、自分のことをエンジニアだというのは世の中のエンジニアに対して失礼だと思っています。そうすると、デザインができるわけでもなく、ただやりたいことをやりたいと言うだけの人、みたいな感じなので。
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