サイボウズ チームワーク総研は1月9日、新成人の「理想の働き方」についての調査結果を発表した。およそ半数が地元で働きたいことが分かった。
新成人が考える、理想の働き方とは?(写真提供:ゲッティイメージズ)
同調査は、1998年4月2日〜99年4月1生まれの新成人400人(男女各200人)を対象に実施。それによると、理想の社会人像について、「プライベートを重視しながら働きたい」が76.4%で大半を占め、15年の調査とほぼ同じ割合だった。一方で「バリバリがむしゃらに働きたい」は14.6%で、4年前の調査と比べて約5%減となった。
プライベート重視が約8割
働く場所については、「地元」を挙げたのが47.7%でトップ。続いて「東京」(31.5%)、「東京・地元以外の国内の地域で」(14.4%)、「海外」(4.3%)となった。地元志向は、14年調査が40%、15年調査が42.9%と年々強まっているという。
地元志向が強まっている
働きたい組織に関して、「中小企業(日系)」が23.7%、「大企業(日系)」が23.2%、「公務員」が21.3%でほぼ同等の割合だった。「フリーランス・起業」という回答も約10%あった。
どんな職場で働きたいかという質問に対しては、「人間関係が良い」「自分が成長できる」「定時で帰りやすい」が上位となった一方で、「忙しいが活気がある」「さまざまなテーマに挑戦できる」は下位だった。
働きたい職場
働きたい組織と職場をクロス集計すると、大企業を選んだ人は「尊敬できる上司がいる」「多くの人と出会える」「さまざまなテーマに挑戦できる」、中小企業では「定時で帰りやすい」「比較的仕事がラクそう」、公務員では「しっかり基礎が身に着けられる」が、平均より高い傾向となった。
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