小売店で急上昇したのがドン・キホーテだ。もともと訪日客に人気のチェーンだが、圧縮型のユニークな陳列スタイルが特に人気を集めているとみられる。「ドンキでの買い物はエンターテインメント性が高い。日本での買い物に中国人の求めるものが、(単に目当てのものを買うだけの『モノ』の消費から)『コト消費』『体験型消費』に移り変わっているのではないか」(トレンドExpressの担当者)。
一方、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」「通天閣」など人気を誇った施設が順位を落としたケースもあった。トレンドExpressの担当者は「こうしたスポットは既に中国人客が多く、取り立ててつぶやく必要が無かったり、一度行っていることから口コミが減っているようだ。人気観光地でもマンネリ化を防ぐため、イベントなどでの話題作りと情報発信が重要」と説明する。逆に「ジェイアール京都伊勢丹」などは、店舗や自治体による発信が奏功した例という。
インバウンド需要の中でも依然として重要な地位を占める中国人訪日客。彼らの心をつかむには、爆買いよりコト消費を好むようになってきた彼らの消費トレンドや、日本よりさらにSNSを重視する独特な情報収集のスタイルへの対応が重要だと言えそうだ。
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