タワマンに飛びつくのは「IT業界人」、その理由は? 独自調査で分析中古マンション購入アプリでみる(2/2 ページ)

» 2019年01月22日 08時00分 公開
[服部良祐ITmedia]
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ブランド力はさほどでもない?

 また、よく言われるのが「タワマンはステータスの高さから好まれている」という説だ。針山社長は「エントランスや共用施設が立派だとか、見晴らしのよさから非日常感が演出されている点で人気だとはいえる」と説明する。

 一方、六本木にあるようないわゆる「億ション」と比べると、再開発エリアにあるため5000〜6000万円程度と比較的リーズナブルな反面、意外と近所は殺風景だったりするため感じられる“ブランド力”はさほどでもないという。

 針山社長は「あくまで非日常感と利便性が支持されている」とみる。実際、購入を希望した層で最も多かったのは世帯年収600〜900万円(42.6%)となった。ちなみに、ハウスマートによると、不動産の購入価格の目安は業界では年収の6倍程度とよく言われているという。ちなみに年代層も、家庭や子供を養う人が増える30代が半数以上を占めた。

photo 中古タワマン購入希望者の属性(ハウスマート調べ)
photo 中古マンション購入アプリ「カウル」(ハウスマート提供、画像はイメージ)

 非日常的なイメージに加えて投資対象としても人気を集めてきたタワーマンション。一方、東京五輪が開催される2020年以降に都心部の不動産価格がどうなるか議論は尽きない。加えてタワマンは被災時に電源が使えなくなった際、エレベーターが停止したりして極度に生活が不便になる恐れも指摘されている。果たしてこの先、タワマン人気はどこに向かうのか。

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