二宮さんも2018年の紅白歌合戦で司会を務め、機転の良さなど安定感が評判になったほか、「ニノさん」という冠バラエティで司会を務めている。同じくMC経験の豊富な櫻井さんとともに、この会見ではうまく「守り」を担当したということなのではないだろうか。
お2人の「嫌な質問」に対する切り返しは、非常にレベルが高く、一般人である我々も活用できる部分があるので、ぜひ参考にしていただきたい。
ということを言うと、「じゃあ、松潤や相葉くんは何もしてないっての! 相葉くんだって紅白で司会したじゃない!」とか、これまた両者のファンからのお叱りが飛んできそうだが、そこは安心していただきたい。お2人もこの会見でなくてはならない重要な役割を果たしていた。
それは「ムードメーカー」だ。
大野さんが「答えづらい質問」に窮した時、あるいは櫻井・二宮コンビの「守り」がきつすぎて、ちょっと閉塞感が漂った時に、すかさずお2人が場を和ませるようなことを言ったり、話題をスイッチしたりするのだ。
例えば、記者から活動休止の期限を尋ねられ、大野さんが「分からないんです」と答えに困った場面がある。こういう場合、記者がさらに質問を重ねて、「だいたい2年くらいですか?」とかしつこく聞いてくるものだが、そこにすかさず松本さんが、「決まってないでしょ? 決まってるなら教えて」とカットインして、そのような流れを防いでいる。
また、先ほど紹介した「反対したメンバー」という質問を、櫻井さんが「ちょっと難しいですね」とピシャリと打ち切った場面も同様だ。こういう言い方をされると、マスコミというのは、「ああ、このあたりはセンシティブな話題なんだな」と認識して、根ほり葉ほりと聞いていくるものだ。
事実、この後に櫻井さんの回答を無視するような形で、「ケンカや言い合いになったりということは」という「嫌な質問」が重ねられたが、それを松本さんが「ないです。そういうの書きたそうですね」と冗談で切り返して、相葉さんも「ウソでもしておけばよかったな〜」などとカブせていく。
ケンカや口論くらいはあったのではという憶測を、2人が和やかなムードで見事に鎮火してしまったのだ。
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