自宅は手狭だが荷物は多い。そんなニーズに向けて、個人の荷物を預かるトランクルーム市場が急速に伸びている。2017年末には08年から倍増の500億円を突破し、年率9%を超える伸び率だ。一方で、トランクルームを借りた場合、物の出し入れや管理は自分で行う必要があった。
こんな課題に対応したのが、データサイエンスプロフェッショナルズ(東京都中央区)と大和ハウスグループのフレームワークス(東京都千代田区)が開発した、宅配型トランクルームサービス「sharekura」だ。
専用ダンボールに品物を詰めて送ると、送付先の倉庫で1点ずつ管理。それぞれ撮影され、手元のスマートフォンやPCのWeb画面から一括管理できる。使いたい場合は、1点単位で取り出しを依頼でき、最短で翌日に自宅へ発送してくれる。また自宅以外の場所への取り出しも可能だ。
価格は、専用ダンボール(35センチ四方、30点まで)1個あたり月額300円となっており、少量ならば安価に利用できる。取り出しは1箱あたり800円だ。洋服や靴、バッグや本などの利用を想定しており、精密機器などの壊れやすい物品は対象外となる。
宅配便を使った同種のサービスは、寺田倉庫なども提供しているが、将来的にはダンボールに入らないサイズの荷物も対象にしていくことで差別化を目指す。「例えばゴルフバックなどを預けておき、利用する時にゴルフ場に直接送れるようにしたい」(広報)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング