4200ドル前後で横ばい推移を続けていたビットコイン価格は4月2日、2018年11月ぶりの水準となる5000ドル近くまで急騰した。1時間あまりで15%もの上昇を見せた急な値動きは市場参加者を驚かせ、仮想通貨市場が再び活気を取り戻すサインではないかとの期待が膨らんでいるようだ。米CNBCが報じた。
急騰の要因については、アルゴリズム取引(コンピュータが価格や出来高に応じて自動的に売買を行う)が値を引き上げたという。いくつかの仮想通貨取引所で2万ビットコイン単位の大口取引が散見された。
ではその取引の引き金となったものは一体なんだったのか。その一因として4月1日の「エイプリルフール」が関係していると考えられるという。
金融メディアなどを手掛けるFinance Magnates(本社:イスラエル)は、エイプリルフールに便乗し、「米証券取引委員会(SEC)がビットコインETF(上場投資信託)を承認した」という“嘘”のニュースを発表した。
また、仮想通貨嫌いで知られる米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が仮想通貨に投資したという“フェイクニュース”も流れ、これらの仮想通貨市場にとってプラス要因となり得る憶測が今回の騒動を引き起こしたというのだ。
ビットコイン価格は4月3日も上昇を続けており、一時5000ドルを上回った。今後もこの勢いが続くのか注目される。
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