財界のトップらによる「終身雇用の見直し」発言が話題になるなど、日本でもいよいよ「新卒から定年まで1社で勤め上げる」キャリアが当たり前でなくなってきた昨今。転職するなら今より好待遇の職場に移りたいと思う人は多いだろう。
では、実際にいま高い年収を得ている人は、転職に積極的なのだろうか。人材サービスを手掛けるパーソルキャリアが年収800万円以上の層にアンケート調査したところ、ちょっと意外な実態が浮かび上がってきた。
調査は4月、同社のハイクラス層向けのキャリア情報サービス「iX」(アイエックス)が実施。4大都市圏(東京、大阪、愛知、福岡)に住む男女約3200人(比較対象として他の年収の層も含む)に、インターネット上で行った。
年収800万円以上の人に過去の転職経験について聞いたところ、1回以上転職したことのある人は36.6%。63.4%が「転職経験無し」のまま、今の年収を得ているという結果になった。一方、年収200万〜600万円の層の場合、800万円以上の層の約1.5倍に当たる55.8%が「転職経験あり」と回答した。
「転職を希望するかどうか」についても質問したところ、800万円以上の層は21.8%が「転職を希望する」と回答。78.2%が「転職に興味がない」という結果になった。200万円〜600万円の層は同じ質問に27.1%が「希望する」と答えた。
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