こういった店舗を開発した意図はどこにあるのか。モスフードサービスの内田優子開発本部長は、「食の多様化に対応するとともに、高価格帯の市場を攻略するため」と説明する。
モスプレミアムは、乗降客数の多いJR桜木町駅の目の前にある。付近には、国際展示場や会議センターがあり、同じ建物内には外国人観光客でにぎわうホテルもある。平日の昼間にはビジネスパーソンが多いという特徴もある。こういった多様なお客のニーズに応えるには、単独出店ではなく、異なるニーズを満たせる店舗を同居させることに商機があると見込んでいる。モスプレミアムのお店がうまくいったら、ショッピングセンターなどの広い面積が確保できる場所に、今回と同じような店舗を展開する可能性もある。お店の組み合わせは、場所によって変わるかもしれない。
また、内田本部長は「1300円という価格は、『ハンバーガー』という視点で見たら高く感じるかもしれない。しかし、メインディッシュが1000円台なら必ずしも高いとは思わないのではないか」という認識を示した。モスプレミアムの店舗は、天井が高く、椅子も座り心地が良いものを使用している。壁には絵画やオブジェが飾られており、全体的におしゃれな雰囲気になっている。価格、サービス、お店の雰囲気に満足してもらえれば、お客に納得してもらえるという考えだ。
最高級のモスバーガーというコンセプトはお客の支持を得られるか。
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