日本コカ・コーラは、I-ne(アイエヌイー、大阪市)が7月1日に設立した子会社である合同会社Endian(エンディアン、大阪市)に出資すると発表した。アイエヌイーは、マス向けではなく特定の層に支持されるマーケティングのノウハウを持っており、これまでにシャンプーの「BOTANIST」や、缶入り清涼飲料水「CHILL OUT(チルアウト)」をプロデュースしている。
日本コカ・コーラはこれまで「綾鷹」や「アクエリアス」などマス向けの清涼飲料水ブランドを確立してきた。しかし、ITの発達やコミュニケーションの多様化に伴い、小売業界でもよりきめ細かな市場創出が求められるようになっている。
アイエヌイーが開発・販売しているチルアウトは、「次世代リラクゼーションドリンク」と銘打ち、主に若い世代やビジネスパーソン向けの市場を開拓してきた。日本コカ・コーラは今回の出資により、アイエヌイーが得意とするマーケティング手法を吸収し、「スモールマス」と呼ばれる市場での事業展開を目指す。また、チルアウトの販売については今秋からエンディアンがアイエヌイーから引き継ぐことになる。
アイエヌイー代表の大西洋平氏は今回の出資について「I-neの理念『Chain of Happiness』の更なる飛躍のため、この度飲料事業を新会社Endianに事業移管し、展開していくことになりました。日本コカ・コーラの持つ飲料ブランドの開発・運営ノウハウと、I-neの培ってきた既存の手法に因われないアイデアで新たなイノベーションを起こしていきます」とコメントしている。
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