CS(衛星放送)のイメージが強かったディスカバリーだが、実は数年前からネットへの取り組みを強化してきた。YouTubeチャンネルでは、2018年8月に編成を変更。フルエピソードの番組を視聴できるようにしている。チャンネル登録者は61万人を超え、毎月100万人から200万人が視聴しているという。
NTTドコモのdTVやアベマTVなどへもコンテンツを提供しているが、今回自社配信に踏み切ったのは、ビジネスプラットフォームへの活用を見越してだ。「放送事業とタイアップして、協同宣伝などを行う事業を立ち上げたい。閲覧データを分析して、よりよいサービスをユーザーに提供していきたい」とマクドナルド氏。
ただし現時点で、Dplay上に他社製作の映像コンテンツを載せることはない。「欧州では地上波のコンテンツやユーロスポーツのコンテンツも展開している。そういうことができたらいいが、現在のところそういう企画はない」
既存の動画配信サービスが競合という位置づけだが、中でも意識するのはNetflixやAmazonといった、映像コンテンツの自社製作に巨額投資を続けている企業だ。「コンテンツが一番大きい差別化。Netflix、Amazonの動きを見ても、コンテンツが中心になる。ディスカバリーは、パッションのあるジャンルの映像コンテンツを提供しているので、趣味に近いところ。そこがほかの映像サービスと違う」
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