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» 2019年09月18日 14時29分 公開

最速10分で:手抜き?手作り? 「罪悪感なく簡単に」 イオンが増税にらみミールキット拡充 (1/2)

イオンが水も油も食材もいらないミールキット商品を拡充。長期保存が可能で買い置きができる「フローズン」メニューを6品新発売する。3分30秒のレンジ加熱と、さっと炒めるだけで簡単に調理ができる。背景には消費増税や、共働き世帯の増加などがある。

[鬼頭勇大,ITmedia]

 イオンが消費増税を見据え、「時短」で調理できる商品の展開を拡大する。9月18日に開催した「イオン増税前内食向け新商品発表会」で商品のラインアップが公開された。

 今回拡充するのは「トップバリュ フローズンCooKit」(以下、「クッキット」)。「最速10分で出来上がり」とうたい、水や油、調味料、そして食材の準備が不要な「オールインワン」(イオントップバリュの和田浩二マーケティング本部長)のミールキットだ。レンジで3分30秒加熱するだけの「下ごしらえ」をした後、フライパンで炒めるだけで料理が完成する。

簡単調理が受けている「CooKit」

 フローズンクッキットは、4月に6商品を発売。9月18日に第2弾として6商品を新たに展開する。発売以来、「冷凍庫にストックできて便利」「簡単だし味も本格的だ」との反響があるという。最も人気なのは「黒酢酢豚」(税別798円、以下同)とのこと。第1弾では肉料理しかなかったが、第2弾は「魚料理も食べたい」「洋風の味付けもほしい」という声に応えたラインアップとなった。また、卵の準備が不要な「親子煮」(798円)といったメニューも展開する。

2人前が10分で

 もともと、クッキットは18年3月にチルド商品として発売。どの商品も2人前で、「手作りをしたいけど時間も気力もない」「冷凍食品や総菜だと罪悪感を感じる」というニーズや共働き世帯の増加などを背景に、人気が拡大している。

 順調な一方、チルドクッキットには課題があった。それは「保存期間」だ。チルド商品であるため、長期間の保存ができない。したがって、「買い置き」の需要をすくい取ることができなかった。加えて、食品ロスの問題もあり、店頭での思い切った商品展開も難しい。こうした事情から、フローズンクッキットが登場した。

 狙い通り、フローズンクッキットは、土曜日と日曜日に多く購入されている傾向がある。チルドは各曜日、13.0〜16.3%の間で推移しているが、フローズンは土曜が19.9%、日曜が21.9%。また、チルドは300店舗ほどでの展開なのに対し、フローズンはイオンが展開するほとんど全てのスーパーで販売する。店舗数は1800ほどを数える。一方で、予想外の結果もあった。当初狙っていた30〜40代だけでなく、フローズンでは60代以上の購入も多かったという。「さらに拡大の機会があるんだな」(同本部長)と考え、今後はオーガニック食材を使ったメニューなども検討している。

店頭での展開イメージ
試食も実施して販促を狙う

 今回の発表会では、調理の実演も行われた。新発売の親子煮を調理。調理のレクチャーなどを行いながらも10分30秒ほどで完成。使うものはフライパンくらいで、洗い物も少なくて済む。肉も既に切れているので、衛生的にも安心だ。

簡単に調理
手を使うのは炒めるときだけ
あっという間に完成
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