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恵方巻の廃棄率は? イオンの担当者に聞いてみた驚きの結果(1/3 ページ)

» 2019年01月07日 14時12分 公開
[昆清徳ITmedia]

 イオンリテールは1月7日、イオン葛西店(東京都江戸川区)で「イオンの恵方巻 2019 店頭お披露目会」を実施した。

 同社は2月2日と3日、全国に約400店舗あるイオンとイオンスタイルで「イオンの恵方巻」を最大22種類販売する(地域ごとに品ぞろえが異なる場合がある)。お披露目会では、担当者が恵方巻のトレンドについて解説した。

photo イオンリテールが販売する「自慢の具材たっぷり海鮮招福巻」(出所:イオンリテール公式Webサイト)

恵方巻の販売数量は右肩上がり

 節分に恵方巻を食べる風習はもともと関西発祥といわれている。イオンリテールデリカ商品部の鈴木雅光氏によると「平成に入ってから関東や東北まで認知が拡大した。店舗別の売り上げ額では、トップ10を大阪と兵庫の店舗が占めていたが、現在は4位や5位に関東の店舗が食い込むようになった」という。

 かつては「具は7種類」「鬼の金棒に見立てる」といったしきたりがあり、恵方巻を食べて無病息災を祈願するという位置付けだったが、同社は「家族団らんのイベントとして、巻きずしのおいしさや楽しさ、驚きを体験する季節行事へと次第に変化している」と分析する。

 恒例の季節行事として定着したことで、恵方巻の販売数量は右肩上がりで増えている。鈴木氏は「18年の販売数は17年比で2桁弱増えた。19年も同じくらい伸びると期待している」と説明した。

 お客の購買行動にも変化が見られる。「一本丸ごと食べるのは量が多すぎる」というお客が増えたため、ハーフサイズの需要が高まっている。また、年に1度のごちそうを食べる機会ととらえるお客が増えたため、「こだわりの具材」を求める傾向も強まった。そのため、同社では脂がのったブリを使った「富山湾のブリの贅沢太巻」(2160円、税込、以下同)や明石のタイを使った「赤穂の塩で食べるもみじ鯛の太巻」(2160円)などを予約限定で販売する。

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