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» 2019年09月20日 07時30分 公開

30周年のアサヒビール本社 異彩を放つビルはなぜできた?ビール2億本分の“巨大ジョッキ”(4/4 ページ)

[加納由希絵,ITmedia]
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今、あらためて“シンボル”を見直す

 2つのビルはそれぞれ「アサヒビールタワー」「スーパードライホール」という愛称で親しまれ、ランドマークであり続けた。30年の間に、その性格をより強めたきっかけがある。2012年の東京スカイツリー開業だ。

 「以前は、浅草から吾妻橋を渡ってくる観光客は多くなかったが、スカイツリーができてからは、こちらに向かって歩いてくる人が増えた」と担当者は振り返る。高さはスカイツリーのほうが6倍以上もあるが、約800メートル離れていることで、吾妻橋からはビルとスカイツリーがきれいに並ぶ光景を見ることができる。

 建設から30年がたった今、アサヒGHDには、ビルをあらためて“象徴”と位置付ける動きがある。19年春から、テレビCMの最後に「本社ビルを入れたカット」を使っているのだ。本社ビルとホール棟、そしてスカイツリーを含む夜景の映像だ。

 「ビール会社の建物として特徴的だが、意外とアサヒだと分かってもらえないこともある。もっと知ってもらうため、シンボルとしてあらためて使っている」(担当者)

CMの最後に、本社ビルが入ったカットが使われている

 同社は現在、プレミアムビールのグローバル展開を重点戦略として位置付け、海外ビール会社の買収やスーパードライの現地生産などを進めている。くしくも、30年前と同じように、“攻め”の時期と位置付けているようだ。新しい時代にも、「ビール」と「心の炎」というシンボルを発信し続けるということだろう。

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