“日本×台湾”の書店が面白い「誠品生活日本橋」 交流を生み出す仕掛けとは9月27日開業「COREDO室町テラス」(1/3 ページ)

» 2019年09月26日 11時00分 公開
[加納由希絵ITmedia]

 三井不動産は9月27日、東京・日本橋の商業施設「COREDO室町テラス」をオープンする。書店を中心とした台湾発のライフスタイル提案型店舗「誠品生活(せいひんせいかつ)」など、31店舗が出店。誠品生活では書籍や雑貨、食などを通じて台湾文化を発信するほか、工芸品など日本の伝統文化を紹介する店舗も集めた。同社が日本橋で手掛ける「COREDO」シリーズの他の商業施設とともに、多様な人やモノが集まる街の一翼を担う施設にする。

9月27日にオープンする「COREDO室町テラス」

 「数年にわたる誘致活動を経て、(誠品生活の)出店に至った」と、三井不動産の商業施設本部アーバン事業部長、牛河孝之氏は説明する。COREDO室町テラスの「誠品生活日本橋」は、2階フロア全体を占める大型店だ。書店のほか、雑貨や食材を扱う店舗、飲食店などが入る。

 誠品生活は台湾や中国などに約50店舗を展開しているが、日本では初出店。近年、日本でも雑貨や家電などのライフスタイル商品を提案する書店が増えているが、「グローバルな視点でライフスタイルを提案することで差別化したい」(牛河氏)という。「COREDOシリーズの中でも、全体にいい影響を与える店舗になる」(同)と、かなり力が入っている。

 同店舗のフロアは、「誠品書店」「誠品文具」「セレクト物販・ワークショップ」「レストラン・食物販」の4ゾーンで構成。台湾の食品や雑貨などのブランドを豊富にそろえるほか、手作り体験ができるガラス工房や手ぬぐい店など、日本橋ならではの店舗もある。

台湾ブランドを集め、“一昔前のレトロな台湾”を紹介する通りもある

 最大面積を占める書店を歩いてみると、他の書店とは一味違った体験ができそうだ。もちろん「雑誌」「人文社会」「ビジネス」など、普通の書店と変わらない種類の本をそろえているが、目を引くのは誠品独自の企画コーナーだ。

誠品書店。独自の企画コーナーもある
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