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» 2019年10月01日 10時50分 公開

長浜淳之介のトレンドアンテナ:新登場の“あんぱん“はサブウェイを救う? 苦戦が続く原因から読み解く (4/6)

[長浜淳之介,ITmedia]

セブンが起こしたサラダチキンという革命

 サブウェイの競争者は、外食ばかりではない。2013年に発売された「セブンプレミアム サラダチキン」は、それまでヘルシーとは縁遠く、女性客も取り込めていなかったコンビニのイメージを一変させた。

 この商品のヒット以降、セブン-イレブンのみならず、ファミリーマート、ローソン、ミニストップなどもPB(プライベートブランド)のサラダチキンを強化。サラダコーナーの隣に置くことで、サラダチキンをセットで購入する顧客も増えた。

 この頃より急増していた「ライザップ」をはじめとする個別指導のジムは、糖質制限の食事を推奨していた。サラダチキンはカロリーが100グラムあたり100〜120キロカロリーと低く、価格も200円台と手頃。今や、サラダチキンは400億円市場と言われ、サラダフィッシュのような派生商品も生み、スーパーなどでも人気商品に育っている。

 サラダチキンとサラダを食べて、炭水化物を極力取らない糖質制限を実践する顧客が増えると、サブウェイでしっかりと出てくるパンは何なのだと疑問視されてくる。

photo セブンのサラダチキンが人気

ローソンの低糖質ブランパンも脅威

 ローソンで販売している低糖質で食物繊維などを含むブランパンは、12年の発売以来、累計2億3000万個売れている。現在も売り上げが2桁伸びているという。

 機能性を売りとするパンをハンバーガーに使用した外食の例はある。東京の恵比寿、白金、広尾に3店を構える「バーガーマニア」では、5月に期間限定で完全栄養パンの「BASE BREAD(ベースブレッド)」をバンズに使った「REIWA Burger」(1393円)を発売。約1000食を売り上げて好評だったので、今でも希望者にはバンズをベースブレッドに変更できるサービスを続けている。

 バーガーマニアは国産牛の粗挽きをパティに使う人気店だが、ベースブレッドのもっちりした食感もハンバーガーに合うのではないかと考えて提案した。

 完全栄養食という概念の食事は、13年頃から食事に時間をかけたくない米国シリコンバレーの多忙なエンジニアに流行している。パンやパスタに、1食に必要な栄養素を配合するというものだ。

 ベースブレッドは、ベースフードという日本の企業が開発。小麦全粒粉、昆布粉末など10種類以上の自然由来の食材を使っており、1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる雑穀パンだ。糖質も通常のロールパンより50%抑えられている。食感がブランパンに似ていると感想を述べる人も多い。

photo ベースブレッドを使った、レイワバーガー。販売を終了したが、希望者はパンをベースブレッドに変えられる

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