メルカリは、無料で梱包資材を提供する「つつメルすぽっと」も展開している。つつメルすぽっとは全国50カ所の郵便局で展開。発送方法を「ゆうゆうメルカリ便」にする場合、局内に用意された梱包資材を使って、梱包から発送までをその場で完結させられるサービスだ。19年3月から実証実験を行っていたが、好評を受けるとともに、実験を行った郵便局で発送件数が増加したことから範囲を拡大した。
また、10月からNTTドコモと協業し、全国のドコモショップ34店舗で行っているスマホ教室で「メルカリ教室」を開催。1回60分のプログラムを全3回、参加費無料で行う。「アプリの使い方」「購入方法」「出品方法」をレクチャーし、今後は実際に出品するプログラムを追加することも検討している。
ドコモのスマホ教室は、参加者の9割ほどが60〜70代だといい、シニアユーザーが増えつつあるメルカリの狙いとターゲット層が合致する。メルカリでは50代以上のユーザーが17年から18年にかけて60%増加。近畿日本ツーリストグループとタッグを組み、シニアに人気がある「クラブツーリズム」のイベント内でもメルカリ教室を開催するなど、シニア獲得に前のめりな姿勢を見せている。
シニアユーザーの獲得については、楽天のフリマアプリ「ラクマ」も取り組んでいる。9月にシニア向け雑誌を手掛けるハルメクと共同で教室を開催。30人を定員とした会場は、スマホを使いこなすシニア女性で活況を呈した。
フリマアプリがこぞってシニアを狙う背景には、「終活」「生前整理」などのニーズがある。また、この世代は「モノを買っていた世代」とされ、自宅に不用品などが多く眠っている傾向にある。さらに、「シニア」といっても一昔前のような、機械に疎いような姿とは一線を画している。メルカリが行った「60代以上のフリマアプリ利用実態」に関する調査では、60代以上のフリマアプリユーザーは、20代と同等のITリテラシーを持っているという結果も出ている。
発送のハードルを下げたり、シニアの獲得に注力したりと市場拡大に力を入れるメルカリ。消費増税による消費の落ち込みが懸念されているが、さらなる成長はできるだろうか。
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