森ビルは11月25日、東京都港区の虎ノ門ヒルズエリアで進める再開発事業において、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(仮称)」の建設に着工したと発表した。2020年6月に開業予定の東京メトロ日比谷線の新駅「虎ノ門ヒルズ駅」と一体的に整備する。高層ビルを含む街区は23年7月に完成。全ての完成は同11月を予定している。
今回着工した「虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発事業」は、国際的なビジネス・交流拠点を整備するプロジェクト。対象エリアの面積は約2.2ヘクタール。森ビルは再開発組合の組合員として参画している。
虎ノ門ヒルズ駅と街が一体となった駅広場や、周辺の開発事業と連携した地上・地下の歩行者ネットワークなどを整備。オフィス、店舗、ホテル、ビジネス発信拠点など、多様な都市機能を備えたエリアとなる。
高層ビルの高さは約265メートルで、地上49階、地下4階。オフィスやホテルなどを備える複合施設となる。最上部には大企業からベンチャー企業、起業家、一般にまで開放する交流施設を設置し、起業やイノベーションを促進する計画だ。
虎ノ門ヒルズエリアでは、他に2棟の高層ビルが建設中。さらに、周辺エリアでもさまざまな再開発事業が進んでいる。虎ノ門・麻布台地区では、完成時点で日本一の高さとなる約330メートルの超高層ビルを含む再開発事業が8月に着工した。周辺エリアの再開発を一体的に進める森ビルは、ビジネスや文化における東京の国際競争力強化を目指している。
日本一の330メートル高層ビル、森ビルが着工 “超高層”は今後10年で大きく変化
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「丸ビル」の17年 なぜ“オフィス街・丸の内”は変わったのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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