「糖質30%オフ」も登場するイオンの恵方巻商戦 廃棄率を下げるための施策も明らかに予約を強化(2/2 ページ)

» 2019年12月12日 13時38分 公開
[昆清徳ITmedia]
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商品施策にも変化

 ニーズの変化にあわせて、新しい商品も投入する。

 糖質の摂取量を気にするお客に向けて「1日の1/3の野菜が摂れるサラダ巻」(980円)を開発した。こんにゃく由来の原料を使った「マンナンヒカリ」をしゃりに使用する。イオンの一般的なしゃりと比べ、100グラム当たりの糖質量を70%以下にした。また、野菜をふんだんに盛り込んでいるのも特徴だ。蒸し鶏、数の子、錦糸玉子、水菜、にんじん、玉ねぎ、きゅうり、大葉、マヨネーズ、リーフレタス、レタスを巻いてある。

 「お肉をしっかり食べたい」というニーズが高まってきたことから、「加藤牛肉店監修 黒毛和牛贅沢巻」(1280円)を用意した。肉を甘からい味付けにしたのが特徴。また、肉の味をしっかり伝えるため、具は牛肉、玉子焼、白ごま、リーフレタスとシンプルにしてある。

肉の味を前面に打ち出した恵方巻

 「1本丸ごと食べるのではなく、少しずついろいろな種類を楽しみたい」というお客のために、ハーフサイズの種類を増やした。単価は下がってしまうが、購入数量を増やしてカバーする作戦だ。さらに、「1本買うのはちょっと……」とこれまで購入をためらっていたお客にも手を伸ばしてもらう狙いもある。

 20年2月3日は月曜日なので、恵方巻の売り上げにはマイナスに働く。曜日配列の悪さを新施策でどれだけ跳ね返せるか。

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