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» 2019年12月19日 12時46分 公開

349人の社員が対象:内部通報が暴いた大和ハウス工業の重大な不備 施工管理技士の試験でずさんすぎる管理体制が明らかに

大和ハウス工業は、施工管理技士の技術検定試験で重大な不備があったと発表した。受験資格を満たしていないにもかかわらず合格した社員がいた。内部通報がきっかけで判明。

[昆清徳,ITmedia]

 大和ハウス工業は12月18日、施工管理技士の技術検定試験において重大な不備があったと発表した。一部の社員が必要な実務経験を充足していない状況で、技術検定試験を受験し、施工管理技士の資格を取得していたという。内部通報を受け、社内調査を実施した結果、判明した。

大和ハウス工業に何が起きたのか(出所:大和ハウス工業公式Webサイト)

 同社の施工管理技士資格保有者は4143人いる(2019年4月22日の調査開始日における資格保有者数)。そのうち349人が受験資格を満たしていないにもかかわらず合格していたという。また、退職者2224人のうち、実務経験を充足していない可能性がある社員が35人いたことも明らかになった。

 実務経験に不備があった349人のうち、現場の技術者として施工管理技士の資格を使用していた社員が6人、技術者として配置された現場は16物件あった。

 なぜ、ここまで大規模な不備が起きてしまったのか。

 同社によると、社員が「受験の手引」の内容を十分に理解しないまま「実務経験証明書」を記入してしまったケースがあった。また、受験者の上司や各事業所の管理部門のチェックが不十分なまま、「実務経験証明書」に社印を押印したこともあったという。

 社内システムの不備もあった。社員の経歴や実務経験に関する情報を一元的に管理するシステムが整備されていなかったので、実務経験証明書の内容を確認したり照合したりする手段がなかったという。

お客への対応はどうするのか

 社内調査を受けて、大和ハウス工業は12月18日、問題の発覚した16物件を所有しているお客に対し、担当者が個別に説明をしたという。また、同日、ダイレクトメールも送付した。

 今後は、対象物件の調査を行うとともに、施工当時の現場の管理に問題がなかったかどうか検証を行う。

 同社は12月6日に取締役会を開催している。その場で、社長だけでなく担当役員らの月額報酬を2020年1月から3カ月間、10%減額とする処分を決定している。また、実務経験に不備があった社員については、資格を返上する手続きを進めていくという。

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