同じくコクヨの「GLOO」シリーズから、スティックのりを紹介しよう。このスティックのりはなんと、のり部分が丸ではなく四角になっているのだ。これまでも四角いスティックのりは何度か製品化されてきたが、キャップの密閉性が足りないなど、実用的ではない製品も多かった。しかし、コクヨはこれをキャップは丸く、のり部分は四角くすることでクリアした。
仕事でのり付けをする場合、封筒の封緘や領収書の貼り付けなど、貼るものの縁が直線になっているものがほとんどだ。当然、スティックのりの先端が丸よりも四角の方が塗りやすい。
特に筆者のように不器用な人の場合、思った位置に帯状にきれいにのりを塗るのは難しい。丸いのりを使っていると、のり付けしたい部分からはみ出してしまうことも多い。かといってきれいに塗ろうとのりの縁を使うと、片減りして、かえって使いにくくなってしまう。しかし、四角いのりなら帯状に塗るのも、紙の端まで塗るのもとても楽だ。
シンプルなデザインでデスクに置いていて邪魔にならないのも良いし、キャップが片手で外せるのも気が利いている。ラインアップも豊富で、強粘着タイプ、弱粘着タイプ、標準タイプ、小型タイプ、シワなく貼れるタイプ、色がついていて、乾くと透明になるタイプなど、用途に合わせて使い分けが可能だ。価格も130円(税別)〜と手頃なので、ぜひ一度使ってみてほしい。
次に紹介するのはチロリの「name Luna(ネームルナ)」。商品をローマ字読みすると、何のための商品かすぐ分かるのではないだろうか。そう、切手を貼ったり、書類をめくったりするときに、指を湿らせるためのアレである。
こうした指濡らしはスポンジを使ったものも多いが、スポンジは汚れやすく、黒ずみやすいので、「あまり使いたくないな……」という状態になっていることも少なくない。それに、力加減が難しく、水が出すぎて切手がびしょびしょになってしまうこともある。name Lunaは、こうした地味なストレスを解消してくれるのだ。
スポンジの代わりに陶器のような素材を吸水体に使っており、水を入れた容器に入れると、吸水体の表面が指や切手を濡らすのにちょうどいいくらいに湿る。力を入れてもジュワッと水が溢れることもない。
実際に使ってみるとすぐ分かるこの快適さ。できれば全てのアレをこれに置き換えてほしいくらいだ。吸水体を煮沸消毒できるのもうれしい。小さなストレスを拾い上げて解消する、最近の文具の方向性を象徴するような製品だ。
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