今すぐ会社の備品にしたい文具4選 「乾かないサインペン」や「テープを切ってもべたつかないハサミ」目利きが選ぶ「今使いたいビジネスツール」(3/3 ページ)

» 2020年01月17日 09時00分 公開
[納富廉邦ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

蓋をしなくても乾かないサインペン

 続いては筆記具から1つ、サインペンを紹介したい。日常の筆記にはボールペンがあれば十分という人も多いだろうが、ボールペンは案外文字が細いので、伝言メモや付箋への筆記には向かないように思う。電話番号やメールアドレスを書き残したり、思い付いたことをさっと書き留めるには、実はサインペンがとても向いている。書き味も軽く、線も太く、色も濃いため、メモしやすく読みやすいからだ。

 しかし、サインペンにも欠点はある。キャップがないとペン先が乾いて書けなくなってしまうのだ。筆者もその1点で油性ボールペンを使っていたのだが、ついにゼブラがこの問題を解決するノック式のサインペンを発売した。それが「クリッカート」だ。

photo ゼブラのサインペン「クリッカート」

 これまでもノック式のサインペンやマーカーはあるにはあった。しかし、ペン先にシャッターのようなキャップが付いていて、それをノックして開くようになっているものがほとんど。軸も太く、ノックも重いため、扱いにくかった。

 だが、クリッカートは違う。空気中の水分を吸収することで、1年は乾かない特殊なインクを採用しているため、蓋がなくてもペン先が乾かない。油性ボールペンと同じように、ただペン先が引っ込むだけの、シンプルな作りになっている。

 伝言メモや備忘録、付箋などに書いても見やすく、1本100円(税別)という低価格や、全36色という色数の多さもあり、日常の筆記具としては最高だ。大人が仕事で使える渋い色も多く、好きな色で個性を出すこともできる。机の上に1本転がしておくだけで、筆記環境が大幅にグレードアップするはずだ。

photo

林刃物「ALLEX パーフェクトバリア」

 最後に少しニッチだが、必要な人なら手放せなくなるハサミ林刃物の「ALLEX パーフェクトバリア」を紹介しよう。粘着テープを切ることに特化した、刃にテープがものすごくくっつきにくいハサミである。

photo ものすごくテープがくっつかないハサミ「ALLEX パーフェクトバリア」

 フッ素加工されているなど、粘着テープがつきにくい仕様のハサミは多々あるが、パーフェクトバリアは圧倒的にくっつかない。ガムテープなどを切った後に紙を切っても快適に切れるし、切ったテープはハラリと落ちるから、細くテープを切っても刃にくっついたテープをいちいち剥がさなくていい。梱包作業の多い人などには、とても頼りになるハサミだろう。

photo 安心してガムテープを切ることができる

 このくっつきにくさは特殊なコーディングによって実現しているため、いずれテープがくっつくようになってしまうのだが、その時は買い換えればいいだけだ。使い続けたくなる便利さが、このハサミには確かにある。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.