マーケティング新世界
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» 2020年01月21日 08時00分 公開

中国マーケティング最前線:中国人客の間で日本の「カプセルホテル」が熱い!? 春節直前にデータ分析 (1/3)

中国人訪日客の間で「カプセルホテル」が今熱い。SNSの独自データから判明。狭い寝室が巣穴のように並ぶ様は「SNS映え」するとか。

[服部良祐,ITmedia]

 間もなく、中華圏の旧正月である春節が訪れる。2020年の春節による中国の連休は1月24日にスタートする。例年、夏休みなどと並び訪日客が集中するシーズンだ。今年の春節のインバウンド需要では何が浮上しそうか、中国人向けSNSのデータを分析したところ、ちょっと意外なスポットが浮かび上がった。

 中国市場のマーケティング支援を手掛けるトレンドExpress(東京・千代田)は、中国語SNS・ウェイボーで「訪日時にしたいこと」として投稿されたつぶやきを分析した。中国人訪日客は観光ビザを申請する際、一定の手間や時間がかかるため、旅行のかなり前からやることや買う物を決めているケースが多いとされる。そこで春節直前の3カ月分に当たる19年10月〜12月の書き込み約34万件から、「訪日時にしたいこと」をランキング化した。

 1位には「買い物したい」、3位の「日本料理を食べたい」といった例年の定番体験が並ぶ中、急浮上したのが4位の「カプセルホテルに泊まりたい」だ。前年同時期のランキング(50位まで)では圏外だった。

photo 中国人の間で日本のカプセルホテルが話題、なぜ?(提供:ナインアワーズ、撮影:ナカサ&パートナーズ)

当初は欧米客が飛びついたカプセルホテル

 日本人にとっては日常風景であるカプセルホテルが、なぜ中国人客の興味を引くのか。トレンドExpressのオウンドメディアで編集長を務める森下智史さんは「もともと約10年前、欧米人向けに雑誌で日本のカプセルホテルが紹介されてブームになっていた」と指摘する。狭い寝床が並ぶ機能的なデザインは海外のホテルでは珍しく、ユニークに映ったのが理由とされる。

photo 中国語SNSウェイボー上の書き込みデータから分析した「日本でしたいこと」ランキング(トレンドExpress提供、クリックで拡大)

 同様の流れが近年、中国人客の間でも広がってきた。実際、中国のテレビ番組や、インフルエンサーによるSNS投稿などでこうした日本のカプセルホテルが頻繁に紹介されるように。ファーストキャビン(東京・千代田)や、東京・渋谷などに展開するザ・ミレニアルズといった、比較的洗練された内装が売りのホテルチェーンが話題になっている。

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